日々は過ぎれど飯うまし総括
日々は過ぎれど飯うましの感想です。
・過去作の「作風」を上手く引き継いだ良作
素晴らしかった。何が素晴らしかったかってのんのんびよりのキャラに頼るところなく作品としての面白いところを上手く引き継いでいたところかな。
んのんびよりの原作者とアニメスタッフがいてTVアニメ「のんのんびより」スタッフが集結って公式でも言っちゃってるのに、全話通してのんのんびよりのキャラは出てこなかったからね。だけどちゃんとのんのんびよりのいいところを上手く引き継いでいたんだよね。
のんのんびよりの個人的な良さとして僕が感じているのは
・ゆったりとした空気感
・特定のペアの丁寧な関係性
・ギャグとほろりの緩急
なんだけど本作はそこを引き継いで「ひびめし」としての世界観を見事に構築できていたと思う。
後はのんのんびよりと同様に春夏秋冬を描いて最終的に1話から1年後を描いて終わったところも良かった。
・食文化研究部
食文化研究部メンバーのキャラが立っていて良かった。
食べることが好きだけど人見知りなまこと
料理屋の看板娘で真面目なくれあの関係性の変化、元気が1番な盛り上げ役しのん、不思議ちゃんのつつじと見た目はギャルで中身はガチガチの人見知りのななの幼馴染コンビで皆個性豊かでとても美味なキャラだった。
まこ、くれあ、しのん、つつじに関してはそれぞれ
蛍、小鞠、夏海、れんげとのんのんびよりのキャラや関係性を彷彿とさせるキャラだったんだけどちやんとひびめしの登場人物として昇華されていてとてもよかった。星ななの見た目がギャルで性格は極度の人見知りなとこもあっと作品に見られるギャップが出ていてとても面白かった。
・料理
本作は食をテーマにしていることもあって料理描写がとても多い。そして美味しそうに感じた。料理の作画はもちろんだけどキャラがちゃんと食を味わっているという感じなのが良かった。
最後に
のんのんびよりが大好きな身としては想像以上に満足できた面白さだった。2期もやってほしいと思った。今回はここまで。
mono
微妙すぎる
7話の途中まで見たけど正直言うときついです。
何がきついって写真要素少なすぎるのと主役のJK三人組じゃなくて大人の漫画家・秋山春乃先生がメインになっちゃってるところかな。
主役のJK三人組はフォト部に所属していて1話時点だと写真が題材の作品かな~って感じの出だしで良かったんですけど話進むにつれて写真要素薄いわ観光要素強いわ秋山春乃は出しゃばるわでかなり微妙。
ゆるキャン△もゆるキャン△で途中から観光要素強くなったのがアレなんだけどmonoはいきなり観光要素強くてゆるキャン△でよくね?感が半端ないんだよね。
上田麗奈劇場
本作を微妙にしている一番の要因じゃないかな。主人公差し置いて上田麗奈さんが演じる秋山春乃さんが出しゃばりまくってるんだよね。あのね今期はリコリスで上田麗奈さんの声によく似た安済さんのボイスが流れてるんだよね。だからね上田系統のボイスはお腹いっぱいなんだよね。
というか僕はフォト部の活躍が見たいのであって上田麗奈劇場を見に来たわけじゃないんだよ。
これじゃまるで岸辺露伴がジョースター家の血を引き継いでいるようなものだよ。
擁護点
一応擁護しておくとソワネのアニメーションと桜子の声は好きです。ソワネのアニメーション、なんというかカートゥンチックな感じでいいんですよね。作画のクオリティは高いかなと思います。桜子の声は独特なのがいいね。
まあヤマノススメみたいに最終盤で化けるパターンもあるからね。今後に期待かな。
日々は過ぎれど飯うまし7話までの感想
飯と友情が上手い作品

のんのんびよりの原作者と監督と音楽の人がアキバ冥途の脚本家、制作のPAと手を組んだオリジナル日常系作品。
はっきり言って良作のライン行ってる作品かなという印象。
食文化研究部のメンバー間の関係が絶妙なんだよね。
・人見知りで食いしん坊の河合まこ
・料理屋の看板娘でしっかりものの古舘くれあ
・ムードメーカーな元気娘の小川しのん
・ひつじとエナドリが好きなふしぎちゃんの比嘉つつじ
・見た目はギャル、中身はコミュ障の星なな
性格が異なる5人なんだけどこの5人の交流が笑いを生み出したり感動を生み出したりでとてもいいんだよね。
特に7話のくれあとまこの関係性が刺さった。
他のメンバーがフレンドリーな名称で呼びあってる中でくれあとまこだけ互いに名字呼びで固い関係だったんだけど、距離が一気に縮まってくれあちゃんとまこと呼びあったときはカタルシスが半端なかったね。
らき☆すたのゆたかとみなみを思い出してもう鳥肌が立ったね。
のんのんびよりの精神的続編
のんのんびよりの続編ではない本作なんだけどのんのんびよりの原作者とスタッフなだけあっていいところをしっかり引き継いでいるんだよね。
特にしのんとつつじはもろなっつんとれんちょんのリ・イマジネーションと言いたくなるレベルで見た目も性格も似ている。後は間の取り方。のんのんびよりといえば独特な間が魅力のひとつなんだけどその間がひびめしでも味わえるんだよね。
なんなら個人的に3期のときよりも間の取り方が自然になっていて驚いたまである。
そんでもってギャグのノリに関してはあっとワールド全開。あっと作品ってきららっぽく見えるんだけどギャグの質感とかはきららっぽくないんだよね。もちろんいい意味で。
あとOP見たときは感動したなあ。
四季を映すのは反則ですよ!これで春夏秋冬で話を回して最終回で1話のときから1年後になったら泣くかもしれない。
余談
のんのんびよりのキャラ名とかがどこかに隠れているという遊びが含まれていたりします。 今回はここまで!
アベムジカ感想
アベムジカの感想になります。

バンドアニメなのにバンドじゃないアニメでした。
アベムジカってプロのはずなんですけど登場人物全員精神的に未熟な面が目立っていたんですよね。
にゃむちが独断で予定と違うパフォーマンスを本番中にやったり、ギターが弾けないという理由でアベムジカの一時休止ではなく解散を決めたりとなんかプロなのかな?と見ていて思いました。
後は終盤の話がバンドとほぼほぼ無関係だったところですかね。初華の背景に関しては豊川家の問題でアベムジカほとんど関係なかったんですよね。いやバンドアニメなのに登場人物の一家庭のゴタゴタを見せられても....って感じでした。なんで春日影やったの?ってキレてたそよのほうがまともだったと思います。
億単位の借金とか睦の二重人格とか盛り上がりそうな展開が多くてネット受けしやすい作風なのは見ていて感じたんですけど迷子に比べると雑だったな...って感じでした。今回はここまで。
公式サイト
https://anime.bang-dream.com/avemujica/
花修羅感想
花修羅の感想になります。

酷かったですね。修羅どころか花すら咲かずに終わった作品でした。ユーフォ作者の武田綾乃先生原作ということで期待していたのですが冬アニメの中でもワーストな出来だったと思います。
本作は放送部が主軸になっており、朗読パートがとても多かったのですがその朗読に対する向き合い方が失礼に感じたんですよね。登場人物達が朗読をする度に領域展開ばりに過剰演出がオマケとして付いてくるせいで朗読そのものの味が生かされていなかったんですよね。声優の声一本で勝負すべきところを絵で勝負しているから声が形になっとらんと思いました。あとは終盤の展開や一部登場人物の過去が毒親関連の話で放送部や朗読とは一切無関係だったのもよくなかったです。
後は同作者の作品を作中の登場人物が批判する身内ノリ的なネタとかも寒かったです。
テーマに対しては真面目に向き合うべきだと思った作品でした。今回はここまで。
公式サイト
メダリスト感想
メダリストの感想になります。

シンプルに面白かったです。
各登場人物の話し方がしっかりと理屈として通っていたり、納得のいく背景があったりと登場人物に対する説得力の強さが本作の面白かったところかなと思います。悪役を作ろうとしないヘイト管理のバランス調整もとても上手く、ノイズになるところがあまりなくてとても見やすかったですね。
あとはスケートの描写ですね。スケートはCGアニメーションで表現されていたのですが選手が氷上を滑走するというシンプルさがとても魅力的でしたね。演出が過剰じゃないためリアリティがあり、それでいて登場人物のレベルを反映させたスケートになっているのが素晴らしかったです。
惜しいところを挙げると中盤ですかね。登場人物が一気に増えたのですが雑に消化されていたのが勿体ないと思いました。
元から原作評価の高い漫画がしっかりとアニメとして成功した、そんな感じの作品でした。2期も見ます。今回はここまで。
公式サイト
響け!ユーフォニアム決意の最終楽章後編
※筆者はアニメを1期→2期→3期→リズと青い鳥→アンコンの順で見ており、原作についても1巻→2巻→3巻→ヒミツの話→決意の最終楽章前編の順で読んでいます。そのため原作の2年生編とアニメの誓いのフィナーレは未履修です。ご了承下さい。
決意の最終楽章後編読みました。早速感想を述べていきたいと思います。
原作は原作、アニメはアニメ
まあこれだよね。武田先生も仰っていたけど原作は原作、アニメはアニメで差別化されたのかなって思った。原作とアニメで結末が異なるのは読む前からSNSで耳にしたから結末についてはそこまで驚きはなかったしむしろ納得はいった。
ただ結末以外にも最終楽章と3期は根本的な部分から大きく異なっていた感じがした。
アニメだとユーフォ組とつばめ以外との交流がほとんどなかった真由が原作では麗奈葉月緑と仲良く会話をしていたり、原作とアニメで真由のキャラが大きく異なっていたり、部長失格の後の展開が別物だったり、黒江真由が別人だったり、みぞれの扱いだったりと...。僕個人としては原作とアニメそれぞれの相違点を比較しながら楽しむことができた。
黒江真由について
原作の真由は人間としては完成されていたように思う。原作の真由はアニメ以上にエンジョイ勢なんだよね。音楽じゃなくて人生観からして楽しむことを最優先にしたみたいな。アニメの真由はなんか罪悪感抱えているような感じだったけど原作の真由は罪悪感とか幸薄さとかそういうの一切なしでキラキラした楽観主義者って感じだったね。
原作とアニメにおける久美子VS真由について
だからなのか久美子と真由の関係性の着地も大きく異なっていたんだよね。 原作の久美子は全国大会のソリを勝ち取るんだけど原作の展開についても納得はいったんだよね。原作の真由は精神的に完成しているから心理戦で久美子が真由に勝つことは不可能。だったら音楽で真由に勝利すればいいと。
だから原作の久美子はソリを勝ち取ることができたのかなと思う。
一方のアニメ真由は演奏技術は高いけど心に問題を抱えていた。久美子は真由の心を開くことで彼女の演奏の質をより高めることに成功した。ただその代償としてソリを吹くことはできなくなった。
音楽で勝利したのが原作で心理戦で勝利したのがアニメ版という形で
双方納得がいく形で着地はなっていたと思う。
最終楽章後編の不満点
ただ原作についての不満点はそこそこあった構成がちょっと変に感じたんだよね。求の話は前後編で引っ張るほどの話ではなかったかな。後編にまで引き伸ばした割にはサリーと似たようなサブキャラのお悩み解決回みたいな感じでパワー不足に感じた。
あとは麗奈との関係も部の空気も不穏なまま関西大会迎えて突破した原作の流れには違和感を感じた。
演奏者の精神面で爆弾抱えたまま関西大会突破しちゃったんだ....って感じでモヤモヤしてしまった。
麗奈の特別さや正しさについてもアニメに比べて薄く感じてしまった。原作の久美子は麗奈のことを特別視しているんだけど原作の麗奈はほとんどいいところなく終わってしまったなという印象。
アニメの再オーディションについては麗奈の株回復になっていたから好判断だったと思う。
真由についても消化不良ではあった。原作の真由のキャラは強かったし魅力的ではあったけど全国オーディションあたりだとほぼ空気に感じてしまった。
アニメ3期の個人的な改悪点
原作の不満だけ言うとあれなので原作を読んだ上でのアニメの駄目な点も上げて置きたいと思う。関西大会の演奏フルカットは改悪だった。
原作だと関西大会での演奏の描写が文章としてぎっちり描かれていたんだけどアニメはそれをばっさりカットしていた。流石にこれは酷いなと思ってしまった。
最終楽章を読んでいて地味に驚いたところ
求と奏の関係性。ほとんどアニオリで驚いた。奏が求にリンゴジュース渡していたところとか原作に存在しなくて笑ってしまった。奏の月永いじりも原作だとほとんどなかった気がする。アニメえぇ....。
最後に
原作アニメともに面白かったです。2年生の原作については誓いのフィナーレを見てから読もうかなと考えています。ただ事情により先は長くなるかもしれないです。ということで次は立華かな?立華は原作の評価高いらしいからね。
そして次の作品が始まるのです。
